アメリカ・アリゾナ州フェニックスを拠点とするDEVEREUX GOLF。2013年にウィルとロバートのブランナー兄弟によってスタートしたこのブランドは、アメリカのゴルフ・ファッションの世界に全く新しい風を吹き込むことになった。
兄のウィルがオペレーション、弟のロバートがクリエイティブを担当し、異なるキャラクター二人が一つのミッションに向かうことで、DEVEREUX GOLFはワン&オンリーのブランドとなったのである。
ここでは弟ロバート・ブランナーにブランドのバックグラウンドからクリエイティヴ、ビジョン、日本のファンへのメッセージに至るまで話を聞いてみた。DEVEREUX GOLFが目指すものがアイテム作りだけではなく、新しいゴルフのカルチャーを作ることだというのが伝わってくると思う。
ロバート・ブランナー「僕たちは今まさに盛り上がりを見せているアメリカのゴルフ・シーンを作り出している」
ー自己紹介とご自身の役職を聞かせてください。
僕の名前はロバート・ブランナーで、役職はクリエイティブ・ディレクターで、コー・ファウンダー(共同創業者)だよ。
ーゴルフとの出会いは?
僕がゴルフを始めたのは親父から勧められたからなんだ。地元で若い時に親父に誘われたんだ。だから今やっていることは親父への恩返しみたいなものだね。ゴルフは人生でずっとやってきたことなんだ。
ーDEVEREUX GOLFはどのようにスタートしたのですか?
兄と始めた当時、アメリカのマーケットにはゴルフをやる新世代に向けてのスタイルというものがなかった。それで僕たちはそういう若い世代に向けたブランドを作りたくてDEVEREUX GOLFをスタートさせたんだ。
ースタート当時はまだ大学生でしたか?
まだ大学に通っていたよ。大学生でアパレルショップで働いていた時に始めたんだ。親父からの影響もあって、ゴルフ関係の仕事をしたかったし、小さい頃からゴルフをすることが身近なことだったから難しいことではなかったよ。自分をより良く見せる服を作りたかったんだ。アメリカのゴルフ・ファッションはつまらないからね(笑)。僕たちはもっと楽しくて、エネルギッシュで若々しいものを作りたかったんだ。
それは何年か経ってからだね。僕たちが直接消費者に商品を提供するビジネスに移行して、自分たちのカルチャーや商品により焦点を当てるようになった時に、スカルキャディーが生まれたんだ。スカルキャディーはアリゾナを象徴しているものだ。アリゾナは暑いところだから、これは悪魔のキャディーなんだ。そこで僕たちのブランドカルチャーを少し見せているわけだね。
ーDEVEREUX GOLFのクリエイティヴにおいて大切にしていることは何ですか?
我々のウェアを着る全ての人々が古い常識にとらわれず新しいゴルフファッションを共有してみんなの個性が尊重されている事を感じてもらえることが大切。それが一番大きいね。
ー日本ではDEVEREUX GOLFのグラフィックに特別なものを感じている人が多いのですが、グラフィックは重要ですか?
非常に重要なポイントだよ。グラフィックは個性を表すものだからね。
ー他のアメリカのブランドは総柄のものが多いのですが、DEVEREUX GOLFのグラフィックはポイントで入っていますよね。
そうだね。僕たちはグラフィック・デザインに大きな重点を置いているから。僕たちのアートや感情を表現するものだし、グラフィックを通じて僕たちの物語を伝える手段でもあるんだ。
ーそこは他のブランドとは違うところですよね。それに今はDEVEREUX GOLFを真似したブランドも出てきていますね。
いろんなブランドに真似されているよ(笑)。でも、ファッションが好きじゃないとわからないし、ゴルフの魅力を理解していないとグラフィックは出来ないと思う。
ー日本に行ったことはありますか?
ないんだ。スゴく行きたいよ。
ーDEVEREUX GOLFを好きな日本のファンに向けて何か言いたいことはありますか?
僕たちにとって、このブランドを日本と共有し、国際的に広めることは非常に特別なことなんだ。人々に僕たちの地元であるアリゾナやゴルフの魅力を感じてもらいたいからね。それに僕たちは今まさに盛り上がりを見せているアメリカのゴルフ・シーンを作り出しているんだ。アートを通してそれを共有できているのはスゴく楽しいことだよ。
ーアメリカのブランドが日本のゴルフのマーケットに登場して、よく売れているというのは初めてのことだと思います。DEVEREUX GOLF以降、多くのブランドが追随してきていますが、DEVEREUX GOLFは特別な存在なんです。今後の活動については何を考えていますか?
ゴルフの分野で僕たちの声や独自性を引き続き発展させることが目的だね。今話してもらったように、多くのブランドが追随しているから競争が激しい世界になるけれど、僕たちにとって重要なのは、ゴルフの未来をビジョンとして捉え、それに対して僕たちがどのようにデザインを見せていくのかということだ。今後のゴルフの発展を見るのはとてもワクワクすることだけれど、僕たちが信じるもの、今のゴルフが必要とするものをクリエイトしていくことも非常に重要だと思っているよ。
ー今後も新しい世代に向けてドアを開けること、ゴルフの新しいカルチャーを作ることは続けていくわけですね。
その通りだね。常に新しいデザインは作り続けていく。僕たちは境界線を超えていくブランドなんだ。追随してくる他のブランドには作れないものを作るのが僕たちだから。
ー日本のファンに向けてメッセージをお願いいたします。
日本のファンには感謝しているよ。日本に行ってファンとゴルフもやってみたいね。日本のチームと一緒に仕事ができることで非常にワクワクしているんだ。